被害者意識と自己責任
- 2018.05.26 Saturday
- 15:42
JUGEMテーマ:癒し・ヒーリング
こんにちーわ夏子です。
しばしまたあわただしくしておりました。
しかし、まぁ。。
あの日大アメフトの一連でおっさんたちが会見しまくってますけれども、全員が全員被害者面ってのがもはや面白かったです。
言葉の上では皆さん謝罪を述べてますが、言葉ってホントいい加減ですよね。
人間ってのは言葉の後ろのエネルギーを読んで生きている生き物なので、
あの会見を見たところでみんなが納得しないのは誰も自分が悪いなんて思ってないってことです。
謝る気などまるでなし。反省など誰もしておらん。俺は悪くない、状況の中で仕方がなかったんだけれども、それでも俺はずっとかんばってたんだぜ、みたいなね。
正直、タックルをした選手にも言えること、だと私は思います。しかし彼は若者で、大人が作り上げたそしてスポーツ空間の中で「それしかない」と迫られたうえでの行動だと思うので、
それは私たちが幼いころ親から言われたことを守らなければ死ぬ、ぐらいの脅迫概念をもって生きてきた、それ以外No Choiceという切迫感から来たものだと思います。とはいえ、彼はそれでも自分の心をちゃんと表し、謝罪しています。とりあえずその他の大人と比べ物にならないほど真摯であり、メディアに顔を晒す、ということまでやって捨て身で謝罪してるわけですよね。
ほんとの被害者はタックルされた選手のみ、なのに、おっさんどもはこぞって俺が被害者だ!と言葉にはせずとも必死で言葉で弁明する。だっせーですよ、ほんとに。
そしてあの司会進行した日大広報のおっさんですか。あの人が一番のDQNですけれども、
かつてのジャパンではあの方法でまかり通ったんでしょうね。とりあえず社会的に会見の場で誠意を見せた、それでいいんだ、それしかないじゃん、みたいな。シャンシャン総会みたいなもんですよ。とりあえず形だけはきちんと!みたいな。で、あの場面で仕切ってる自分に酔いしれてたと思いますよ。俺、すごいよくやってる。こういう場面はこうやって仕切ると収まるもんなんだぜ、みたいな。全部裏目に出てましたけれども。
そんなんで全員が全員被害者面して俺は悪くない、かわいそうな人なんです、とやりつつも、
でも私は彼らの中に「責任感」ってのも感じるんですよね。
タックルした選手はあの行為をもって自分の責任を果たし、認めてもらいたい、という意思があり、
監督は監督として何とかチームを勝たせなならん、そうじゃないと長年やってきた監督としての責任がある。そしてアメフトの世界のみならず強いチームっていうのは主観かもしれませんが、結構あんな感じでこすいんですよ。あらゆる手を使って勝つ、決して正攻法だけじゃない、というのは例えば少年野球でも見られる状況です。
コーチは監督の言うことを聞かなければならない、という責任。この人もある意味追い込まれてる人なんですが、被害者意識でもあると思います。だってそうしないと自分の立場がなかったんだもん!っていう。
で、広報のおっさんも危機管理アドバイザーかなんか知らんですけれども、そのタイトルに担わされている通り、なんとか日大の風評を悪くさせないように、責任を果たさないとならない、という責任感も感じます。
学長のおっさんも、確かに俺はトップだけれども、でも俺アメフト選手じゃねーし、しらねーし、って感じでしたよね。でも、トップとして、顔を出さざるを得ない、という責任感を感じます。
みんな何かを強いられてるんですよ。
で、強いられているからこそ、こんなことが起こると【俺のせいじゃない】ってなるんだと思うんです。
人から強いられたことを守らなきゃ、って頑張ったところでそれが本当の自分の喜びではない限り、最後は被害者で終わるんですよね。
自分の行動に責任が取れないってのはそういうことなんだと思います。
責任上やらざるを得ないことはもちろん社会ではいっぱいあるけれども、
後でこんなようなことが起こって被害者面するぐらいなら、最初からやらない方がいいよね。
日大アメフト部だっていろんなドラマや感動やいいことだってたくさんあるからこそ今に続いてきていると思うんだけれども、
反則冒してまでやらないと認められない、それをやってこそ一人前だと思われる部活なんて逃げた方がいいですよ。
【ほんとにそれが正解なのか?】と疑問に思うことは責任などかなぐり捨ててケツ巻いて逃げればいいと思います。
それがわからないやつは馬鹿だとか弱者だとか言われると、一瞬、え?自分が悪いのか?と思ってしまいますが、
そこで自分の心の声を聴いた方がいいですよね。で、心がすっきりした方の選択がどうであれいつも正解です。
恐れ、から選択したものはいつも外れくじであることを肝に銘じて生きた方がいいわ、って思いました。
誰に強いられても自分で責任が取れないことはやらない。
それは気が向かない集まりにいかないとハブられんの嫌だしー、とかそういうことですら、行くなら自己責任ですし、行かないのも自己責任で。
政治家を見ているような日大アメフト部のおやじーずでしたが、早く社会の第一線から退いてくれることを祈ります。
たぶんもう変わらないでしょうから。ユンケル片手にこれらのおっさんたちが頑張ったからこその今の社会です。それは重々承知の介ですが、今の世の中は変化していて、自分たちも変わらなければならないということに「折れて」いただけないのならとっとと去っていただきたい、と思います。
そして自分もこれから高齢になる中で、
自分の過去の自慢話や説教や被害者意識をまき散らしながら、今の若いものは軟弱だねー、とかいうばあさんにならないように気を付けたいな、とほんとに思います。人のこと言えませんからね。はい。自分の功績をわかってほしい、と思う人ほど饒舌に説教しますよね。
被害者意識がある人は、何かを強いられてきたけれども頑張って責任を果たす、という承認願望をガソリンに生きてきた人だと思います。ある意味真面目なんだと思います。真面目に何かを守ってきたからこそ、その教義を守らず自由にふるまうやつが許せず、嫉妬し、見下すのだと思います。しかし、見下した瞬間、もう終わりなんでしょうね。
自分が納得していないことをやったところで、世間は結局認めてくれないし、その「俺は悪くないし、ガンバってきたのをわかってくれよ」という主張ほど意味をなさず、みじめである、ということの濃縮サンプルみたいだな、と思いました。
日本アメフトの繁栄を祈るわ。若い皆さん、ガンバ。
夏子